毒親育ちという言葉が広まる中、特に父親との関わりがどのようにあなたの人生に影響を与えているのか、自分自身を見つめ直す機会を持つことは重要です。
「なぜ自分だけがこんな目に?」と感じている方々に向けて、毒親育ちの実情やその克服方法、父親との関わりがもたらす影響について考えてみましょう。
毒親育ちの実情とは
毒親とは何か?
毒親とは、子どもに対して精神的、身体的、または経済的に有害な影響を与える親のことを指します。彼らは愛情を持っている場合もありますが、その愛情は依存や支配といった形で現れ、子どもに自己肯定感を与えないことが多いです。
特に、父親から受ける影響は深刻で、子どもの人格形成に大きく関与します。
父親との関わりがもたらす影響
父親は通常、子どもにとって強さやリーダーシップの象徴です。しかし、毒親育ちの環境では、父親が過度に支配的であったり、感情を無視するような言動をとることが多いです。
これにより、子どもは自分の感情を抑圧し、自己評価が低くなることが多いのです。
このような関係が続くと、成人後も人間関係において不安や恐れを抱えることになります。
なぜ自分だけが毒親育ちなのか?
周囲との比較
「なぜ自分だけがこんな目に?」と悩む方は多いですが、他の家庭と比較すると、自分の家族だけが特異だと感じることもあります。しかし、毒親育ちは比較的普通の現象であり、同じように苦しんでいる人は少なくありません。
周囲の家庭がどのようであれ、あなたの経験はあなた自身のものであり、他者と比較することは意味がありません。
自分を責めないで
毒親育ちの影響で、自分を責めることが多い方もいます。
「自分がもっと頑張ればよかった」と考えるのは自然ですが、実際には親の行動はあなたの責任ではありません。
まずは自分を許し、癒すことが大切です。
毒親育ちを克服するために
専門家のカウンセリングを受ける
毒親育ちの影響を克服するためには、専門家の助けを借りることが非常に有効です。
心理カウンセラーやセラピストは、あなたの感情や思考を整理し、より健康的な人間関係を築く手助けをしてくれます。
自助グループへの参加
同じような経験を持つ人々と話すことで、自分が孤独ではないと感じることができます。
自助グループでは、体験を共有し、互いに支え合うことができるため、非常に有意義です。
自己肯定感を育てる
自己肯定感を高めるためには、小さな成功体験を積み重ねることが重要です。
自分ができることを見つけて、少しずつ自信をつけていきましょう。趣味や特技を見つけることも役立ちます。
距離を置くことも選択肢
もし親との関係があまりにも有害である場合、距離を置くことも一つの手段です。自分の心の健康を第一に考え、自分を守るための選択をすることも必要です。
距離を置くと言っても経済的に無理な場合があります。同居をしても意識して関わらないようにしていくことが大切になります。1人では出来ない場合があるので、第三者に相談したり毒親専門カウンセラーに話しを聞いて貰うことも必要だと思います。
但し、人から言われて行動するのではなく、心の底から離れたいと思った時が良いと思います。
まとめ
毒親育ちで悩まれている方々にとって、父親との関わりは非常に深い問題です。
「なぜ自分だけがこんな目に?」と感じることもあるでしょうが、あなたは一人ではありません。自分を理解し、癒していく過程を大切にすることで、未来は明るく開けていくでしょう。
自分自身を大切にし、一歩一歩前進していくことが、あなたの人生を豊かにする鍵となります。
私の体験談
私は2023年より副業で毒親専門カウンセラーとして、いわゆる毒親育ちで生活に困っている方々の支援をさせて頂いています。普段は、看護師として精神科のデイケアと訪問看護の仕事をしています。
カウンセラーとしての活動も約1年半が経過して、殆どのクライアントさんは女性で8割くらい母親が毒親というケースです。父親が毒親というケースは少なく、どちらかと言えば、母親が毒親で大人しい父親というイメージが多いです。
しかし、子どもを傷つけている母親を注意出来ない状態で、黙認しているのも毒親に近いと私は思っています。
逆に父親が毒親の場合は、母親を支配している場合があり、子どもにとっては最悪の環境になります。
私は、毒親専門カウンセラーを志したのは、自分の父親が毒親で母親が父親に支配されていましたので最悪の環境で20歳迄実家で生活をしました。
とにかく、幼少期の親との関係は将来にもの凄い影響を及ぼします。それが何十年も続くのです。
私も2年前に父親が他界する迄父娘の関係は最悪でした。訳あって2年間実家に来るなと言われました。その事で父親の膀胱がんの発見が遅れたのではないかと未だに後悔をしています。父親が悪いのですが、娘としては自責の念を感じ、今でも時々落ち込む事があります。
しかし、私には兄と弟がいますが、2人には毒親ではありません。殆どが兄弟がいても本人1人だけが毒親のターゲットになります。兄弟全員にとって毒親というケースはあまりないのです。
又、性格も繊細で傷つきやすく優しい方が多く、毒親の事を非難しますが嫌いになりきれないのが実情です。
クライアントさんによっては、カウンセラーが一緒に毒親の悪口を言われるのは嫌ですというクライアントさんもいらっしゃいます。
更に、自己肯定感が低く、判断能力がなく困っているという相談もあります。
兄弟がいるのになぜ自分だけというケースが多いのは、毒親が子どもの心を支配しやすいからだと考えています。
決して、子どもが悪い訳ではなく、毒親の心を持つ父親や母親の言動が子どもにとって影響が強いからだと思います。
このようなクライアントさんの気持ちを傾聴したり、時にはアドバイスをさせて頂いています。心に寄り添う事が一番の癒しに繋がると思って日々活動をしています。
次回は毒親育ちが日常生活で困る事など考えていきたいと思います。
宜しくお願い致します。